ご挨拶

 

president_s株式会社オメガ・レゾン代表の宮崎洋彰です。会社設立までの経緯と当社が目指すところについて、ご挨拶として述べさせていただきます。

会社設立までの経緯

私は長年、宇宙開発関連企業にて人工衛星や宇宙機の開発に従事してきました。特に姿勢軌道制御系という人工衛星、宇宙機の姿勢や軌道をコントロールするシステムの設計、開発を専門としてきました。人工衛星、宇宙機の姿勢軌道制御系という自律システムの開発を仕事とする傍ら、「人間のように柔軟な制御をするにはどうすれば良いか?」「人間のように柔軟に処理することができる機械を実現するにはどうすれば良いか?」という問いかけが絶えず頭の中にあり、次第と「人間が思考するような形で処理ができる人工知能を開発したい」という願望へとなっていきました。個人的な事情により、長年勤めていた会社を早期に退職することにしましたが、この機に強い願望となっていた「人工知能の開発」に全力を投入することを決意しました。「人間はどのように考えるか?」というテーマを機能的に捉え、「どのような機能があれば実現できるか?」「その機能を実現するためにはどのような手法が良いか?」について検討を重ねてきました。学生時代より様々な機能をアルゴリズムにより実現するということに関しては非常に関心があり、また専門としていたため、「目標とする人工知能に必要な機能の明確化」に対しても「アルゴリズムによるアプローチ」が大いに役立ったと考えています。検討した機能および手法をアルゴリズムにより具体化し、プロトタイプを製作して実現性があることを確認し、結果を特許化してきました。私が目指す「人間協働型の人工知能」全体システムの実現については道半ばですが、徐々に「アルゴリズムの部品」が出来初め、この「アルゴリズムの部品」レベルにおいても様々な使い方や応用ができるということが分かってきました。また、私が進めている「人間協働型の人工知能の実現」に関して、非常に興味をもってくれ、かつ協力を惜しまないメンバーも多くできたことから本年1月に株式会社オメガ・レゾンを設立し、法人として活動していくことにしました。

オメガ・レゾンが目指すところについて

当社は「人間協働型の人工知能」の開発を通じて社会に貢献することを目指しています。最近ではニュース等で様々な分野で人工知能に関する技術が適用されていることが紹介されています。一方で高度に進化していく人工知能により人間が職を奪われたり、人工知能が出す結果に対して人間が理解できなくなるといった懸念についても多く聞かれるようになりました。技術が大きく進歩する時には、当然このような懸念も生じますが、人間はこのような状況に対してこれまで上手く対応してきました。コンピュータが出現した時も多くの人が職を奪われるのでは?と心配しましたが、人間はコンピュータを使いこなし、高度情報化社会を築くことができました。今回の人工知能に関しても「人間が人工知能を使いこなす」ことが重要であり、決して「人工知能に使われる」ことがあってはいけません。「人間が使いこなせる人工知能にはどのような機能が必要か?」という課題に対して当社が出した基本コンセプトのいくつかが下記に示すものです。

・人工知能の処理過程を人間がトレースすることが可能であること

・人工知能が構築していく知識体系は適宜モニターでき、必要に応じ人間が変更できること

・人間が設定した規則、道徳等に反した情報は人工知能の知識体系に組み込ませないこと

等々

このような基本コンセプトのもと、当社は処理の透明性が高く、自己組織的に知識体系を構築することができ、処理プログラムの追加により大幅に機能拡大が可能な人工知能技術の開発に取り組んできました。当社は引き続き、当面の目標である「人間協働型の人工知能」全体システムの実現に向け開発を進めるとともに、開発の過程で得られた成果およびアルゴリズムについてはライセンス技術として公開し、広く社会に役立てたいと考えています。当社の人工知能技術を取り込むことにより「より人間と親和性のある製品」の開発が可能になると信じています。ご関心のある企業様は是非ご連絡ください。ご一緒に「人間と協働できる人工知能開発」に向けチャレンジしていきましょう!